346 キハ66方向幕(国鉄篇)
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1975 年のキハ66系登場時〜1997年頃まで使われた、国鉄側面用書式でありながらローマ字のない、キハ66系独自のスタイルを持った方向幕のステッカーで す。筑豊線群各線と、特異なルートを走った急行「日田」「はんだ」に運用された時代に使用できます。折しも発売されたトミックス製品に使用する場合は、屋 上ラジエータや配管等の追加が必要となりますが、メーカーから製品化されてしまう前に是非チャレンジして頂きたい題材ではあります。 |
前面幕
キハ40系に広く用いられた、字間のあいた種別幕は、実はキハ66系用がそのルーツでもあります。 側面幕
怒濤の「門司港」4種。多彩な経由表記が同系列用側面幕の特徴です。またおそらく、経由表記の場所を捻出する為にローマ字表記を諦めたと思われ、経由がな い場合でも場所だけ空けていたり、字幕の製作年代から考えますと国鉄幕デザインの黎明期の作であり、これは試行錯誤の跡と言えそうです。 いま由布院と言えば「ゆふいんの森」が定番なのでしょうが、かつては急行「ゆふ」「日田」「はんだ」で行くのが定番だった様です。このうち日田・はんだはキハ66系の担当で、同系もっとも華やかな運用と言えましょう。 快速運用自体は国鉄時代からありましたが、方向幕に種別を表示する様になったのは民営化後の模様。いかにも上焼きを切った貼ったして作った感のある版下が、筑肥線の空港対応幕にも似ている感があります。 「日田」「はんだ」の愛称板。由布院行きというと、温泉客向けのイメージですが、この当時のダイヤを見ますと用務客向けの意図も感じられます。
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